2010-01-01から1年間の記事一覧

ゲーム

本当はそんなことをしていてはまずいのだけれど、ゲームのページを作って遊んでいた。 収集したデータを整理しただけのサイトで、もう季節外れなので、自己満足のために作ったものだ。ホームページって営業でなければそういうものだとは思うけど。 ゲームはB…

推協賞

日本推理作家協会賞・評論その他の部門に小森健太朗『英文学の地下水脈〜古典ミステリ研究』(東京創元社)が選ばれた。篤実な原典研究で、おもしろく読んだ。でもタイトルはちょっと大げさ過ぎるような気がする……。

詩と小説

大波小波がおかしいのは毎々のことだが、今回は稲葉真弓、詩と小説、家造りという三題噺。正確な引用もかったるいので適当に書くと、詩から小説への脱皮は難しい、稲葉には詩人くささが残っていて内向的で細いところがある、家をつくるとか庭がどうしたとい…

賞いろいろ

蛇笏賞 真鍋呉夫『月魄(つきしろ)』(邑書林) まあたぶんファンタとは関係なかろうが……。吉川英治新人文学賞 冲方 丁『天地明察』(角川書店)これもファンタじゃないのよね。それで、1Q84の3が四刷だって? いやこのシリーズだけで何億になったのやら。 …

井上ひさし逝去

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010041101000017.html井上ひさしさんが4月9日に亡くなったそうです。 肺ガンにて。

佐藤史生逝去

漫画家の佐藤史生さんが亡くなったそうです。 2010年4月3日。泣きそうです。

進まない

自分のサイトのページ数もブログのページ数には及ばないが、それでも数百はある。そして20ページの改造が終わった……。更新部分はほとんどなく、XHTMLに変え、見てくれをかなり変えただけ。細かくは手を入れているが、書き足しがない……。 それはおいおいする…

HP改造

自分のサイトを改造中で、ほかのことが何もできない。 しかしパソコンの調子が悪くて、まるでMacみたいにフリーズするので、その時に、ぽちぽち本に目を通している。 伊藤整の芸術論である。 「正義感と芸術性」というのがすこぶる面白い。 伊藤は物事を…

小説の力

「ヤマトのポストモダンにあって、小説に歴史を変える力がない」たびたび肴にして申し訳ないが【大波小波】"ハワイ王朝最後の王"の、池澤夏樹の新作『カデナ』に対するマイナスの評価、その決めぜりふである。池澤の小説は例によって読んでいないが、これま…

「チャタレー夫人の恋人」裁判

『チャタレー夫人の恋人』裁判―日米英の比較作者: 倉持三郎出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2007/03/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る倉持三郎(1932〜)著。2007年刊行。彩流社の本なので誤植が多い。ここはデータそのま…

ディズニー・アニメ二本立て

昨日は水曜日だったので、シネコンで映画。外は寒かったが、映画館の中は暖かかった。 プリンセスと魔法のキス、スパイ・アニマル Gフォースの二本立てで。 「プリンセスと魔法のキス」 まったく何の期待もせずに観に行った。CGアニメはもう数回スルーして…

前衛・前衛!

昨日の【大波小波】らっきょう氏の説に笑いが止まらない。出ましたっ!てな感じ。 平田俊子の小説を「柔らかい前衛」と称している。私は作者の詩は読んだことがあるが、記憶には残っておらず、小説は読んだことがない。従って、例によって【大波小波】の言説…

むのたけじ「たいまつ16年」

むのたけじは戦前は朝日新聞記者、戦後は辞職して、故郷の秋田県横手市で週刊新聞『たいまつ』を30年にわたって作り続けた。その16年目に、社説に当たるエッセー「たいまつ」から精選した文章等が収録されている。 以下、引用である。書かれた年をカッコ内に…

東京都青少年健全育成条例改正問題

ここでも歴史意識はまったく稀薄である。同じ言葉、見たような景色が繰り返される。 この条例案がネット上で問題として取り上げられ始めたときから、都知事の「太陽の季節」はどうなんだ? という声が上がった。まさにこの作品を発端とする「太陽族映画」の…

歴史的視点

昨日の「大波小波」では、編集者・寺田博の逝去に触れ、その訃報が一面的であると語っていた。そして、文芸界に「歴史的視点がない」と嘆いている。このコラムには共感した。 歴史的視点のなさは、ポストモダン的な古典(スタンダード)否定の思想以後、隆盛…

みだりに性的対象として肯定的に描写

東京都の青少年保護条例について、マンガ家による記者会見が開かれたおかげで、大手新聞等でも記事になった。しかし、遺憾なことに、これらの記事は、問題点をあまり押さえずに、ロリコン・ポルノが子供の目に触れないようにすることが必要か否かという視点…

表現の自由 覚え書き

基本的人権は人間の自由をうたう。表現の自由は、その大きな柱の一つである。 表現の自由について、どう考えるべきかについては、さまざまな温度差がある。 私は、すべての表現は規制されるべきではない、という立場に立つ。例外を設けると、それは何らかの…

エログロ

東京都青少年健全育成条例改正問題につては、数日のうちに、ネット内でこの問題が大きく広がり、リアルでも有名人が参加して記者会見が開かれることになった。 ということで、法案がまったく周知されないまま、何となく通る、という事態はなくなったようだ。…

伏せ字

都条例は、悪書を指定してビニ本にしなさい、ゾーニングしなさということはできるが、発売禁止等の効力を持つわけではない。それができるのが猥褻物頒布罪である。「思春の森」という映画があるが、これは児童ポルノ法に抵触するということで発禁処分になっ…

悪書追放・猥褻物頒布罪

青少年健全育成保護法改定案は児童ポルノ撲滅をうたうが、実際には悪書追放、および悪場所(昔なら歌舞伎小屋や寄席だ、今はネットとコミケか)への立ち入り禁止であり、悪書追放は児童ポルノ撲滅とは結びつかない。 悪書追放運動は、猥褻物頒布罪とむしろつ…

非実在青少年

これは、今、都議会に提出されようとしている東京都青少年健全育成条例の改正案の中に使われていろ造語である。小説、漫画、絵画、写真、アニメ、映画、ラジオドラマその他あらゆるアート表現において描かれた18歳以下の少年少女のことを指す。特に標的とさ…

朱川湊人『赤々煉恋』 (創元推理文庫 )

朱川湊人は怪奇物の短編(短編連作)を中心に書いている作家。長編ではSFを執筆。特撮マニアだそうだ。 『赤々煉恋(せきせきれんれん)』は文庫版はこの一月刊行だが、単行本は2006年。収録作は五作。単行本を所有していないので、各編の初出は知らない。…

東京都青少年健全育成条例改正問題

児童ポルノに関連する「撲滅」のための都条例。自主規制すべしと新たに付け加えられたものの一例。 「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの(以下…

二葉亭四迷『浮雲』

伊藤整の『小説の認識』に関連して、二葉亭四迷の『浮雲』を再読。 主人公内海文三は没落士族の子弟で、それなりの学問を積み官吏となったが、罷免される。彼の潔癖とプライドが、役所において理不尽な上司に合わせてうまく立ち回るということを許さなかった…

『小説の方法』『小説の認識』

伊藤整の評論集。それぞれ1948年、1955年に刊行されており、収録作は47年から53年にかけて書かれたものである。 この評論集は、雑誌の求めなどに応じて折々に書かれたもの故、重複が多く、また、伊藤整自身が悩みながら書き進めていることがあからさまな書き…

伊藤整の文学論

およそ六十年前に書かれたエッセー集『小説の認識』から引用 そして、現在、第二次世界大戦のあとにおいても、文学者のみならず、日本人の知識的な、または文化的な思考の型は、屈服か逃避かを基本形としており、一般民衆においては、論理よりも伝習が行為を…

山尾悠子サイン会

短篇集『歪み真珠』刊行記念。『幻想文学』掲載の作品も収録されています。3月12日 18:30〜19:30 新宿紀伊國屋書店 3月13日 15:00〜16:00 神田東京堂詳しくは下記にて。http://www.tokyodoshoten.co.jp/event9.htmhttp://www.kinokuniya.co.jp/01f/event…

呪い

私が高く評価する作品は、世間では評価されることが少ない。 という話から、子供とこのようなバカ話になった。それは実は、〈私〉がこの作品は素晴らしいと思うと、作品の世間的な価値が下がるという魔法(のろい)がかかっているからなのである。(なんとま…

架空言語

映画「アバター」にはナヴィ語という創作言語が登場する。kh sh のような子音を強調する言語で、エリアーデの「若さなき若さ」を映画化した「コッポラの胡蝶の夢」で、学者が創作する言語を想い出させた。なんでそういうものが、あまり通常ではない言語とし…

ウィンドウズでマックを使う

お金がないので、マックからウィンドウズにほぼ全面的に移行したが、マックOS9をウィンドウズ上で、つまりOSXに9を載せていたみたいに使えるエミュレータがあると聞いた。まだ新しいPCを試運転しているところなので、手が回らないけど、それがあるとEGワー…