2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

詩を殺す

コーラスを再開し、細々とうたっている。 なぜか現代詩を用いた現代曲が中心で、今は、近年人気の高い信長貴富という人の作品を歌ったりしている。 茨木のり子の詩を用いた信長作曲「ぎらりと光るダイヤのような」がとても良い曲で、歌っていて面白い。 茨木…

ハート・クレイン

ニューヨーク滞在記の中に、マンハッタンの橋のことが出てきて、「ハート・クレインが歌った橋」だと解説(?)がついているが、その付言の方が一般人にはよほどわからない。クレインはロスト・ジェネレーションを代表する詩人のひとりだが、若くして海に身…

詩想の泉を求めて

詩想の泉をもとめて―ケンブリッジ、ニューヨーク、福江島まで作者: 井上輝夫出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2011/05/01メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る恩師・井上輝夫先生の新著。(以下敬語的表現抜きで書く…

剣姫

剣姫 グレイスリング / 原タイトル:GRACELING (ハヤカワ文庫 FT 533)[本/雑誌] (文庫) / クリスティン・カショア/著 和爾桃子/訳ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: CD&DVD NEOWING価格: 1,080円ハヤカワFT文庫の新刊。…

東京創元社の新企画

夜の写本師作者: 乾石智子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/04/29メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (19件) を見る水の中、光の底作者: 平田真夫出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/03/24メディア: 単行本購入: 1…

新海誠が目指すのはセカンド宮崎駿なのか?

今日の午前。さいたま新都心のムービックスにて「星を追う子ども」を観る。相変わらず入りはいまいちなので、褒めたいのだけど、どうしてもそんな気分になれませんなあ。 まず、キャラクターデザインが相当に悪い。動物や怪物も含めて。そして表情の動かし方…

大波小波・純文学の仕切り線(不純文士)

4月4日のコラムである。大久保房男の『三田文学』での連載に触れ、大久保の文学理念について寸評している。どうとも読める文章だが、私はかなり批判的と読んだ。 大久保房男……『群像』編集長として、文芸の講談社の輪廓を作るに功績のあった編集者。第三の新…

メモ

4月3日 長崎源之助逝去。 4月7日 岸田衿子逝去。 どちらも80歳を越えておられるので、大往生かと。 もしも女の子供を持つことが出来たら、衿子と名付けたいと考えていた。かなわなかったが。 ところで東京新聞の訃報原稿量は、岸田衿子が写真付きで長崎の倍以…