きのう、千曲市に引っ越された須永さんのお宅にお邪魔した。 肺炎は完治したよし。ただ、薬の副作用で胃腸の調子が若干悪いとか。けれどもとてもお元気そうで、安心した。 新居は、アパートながら、かなりがっしりした造りで、天井がとても高く、一面が本棚…

ご高齢だったので、仕方のないこと。でもやはりさびしい。

今日は、コーラスの、あるいはオケのコンサートだった。 たぶん、まだ打ち上げ中か、終わって帰宅途中か。 なんていうかね……自分は中途半端だな、と思う。暗譜が中途半端で歌いきれなかった。完全に音を間違えたのが一カ所。フーガの別の箇所を歌っちまった……

卑しい肉体 (20世紀イギリス小説個性派セレクション)作者: イーヴリン・ウォー,横山茂雄(責任編集),佐々木徹(責任編集),大久保譲出版社/メーカー: 新人物往来社発売日: 2012/09/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (5件) を見…

小栗虫太郎『黒死館殺人事件』にこだわり続けて幾星霜、素天堂さんが『黒死館逍遙』の別巻「まぼろしたてもの考 ２」を刊行された。 「これで本当に最後」とおっしゃる、最終巻。 「まぼろしたてもの」は、『幻想文学』の建築特集に寄せてくださった原稿の大…

1日にパラボリカで、『幻想文学講義録』の出版記念イベントとして、東雅夫と私のトーク･イベントが行われた。 私としては、インタビューを受けて下さった方のエピソードを中心にした話をしたかったのだが、東がやたら古い話を持ち出したり、インタビューの質…

昨日、杉井ギサブロー監督のアニメ「グスコーブドリの伝記」を観に行った。ますむらひろしのキャラクターで、「銀河鉄道の夜」の再現というか、似た感触がある。脚色は、「ネネム」を取り入れて、悪くない感じになっている。 「ブドリ」では、ネリは牧場に捨…

昨日は久々に都会に出て、ディズニーアニメを観た。行き帰りの車中では『シャドウハンター 硝子の街』を読了。シャドウハンター 硝子の街(シティ・オブ・グラス) 上 (創元推理文庫)作者: カサンドラ・クレア,杉本詠美出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 201…

『幻想文学』のインタビューをまとめた大部の本が国書刊行会から出る。A5版二段組みで七〇〇ページを超える。まだたくさんの割愛されたインタビューがあるものの、それなりにまとめられたと言えるだろう。 だいたい二〇号までが数が多く、後半に行くに従って…

「パウロの誰であるかさえ知らずに、カール・バルトの『ローマ書』を読んだ」と言う著者は、「使徒的人間」であるバルトに触れて、自らもまた召命を受け、「使徒的人間」となったのではないだろうか。本書はカール・バルトに完全に寄り添った形で書かれてい…

藪下明博詩集『卵屋のじっちゃの幽霊屋敷』を刊行しました。 A5判160ページ（石堂藍「詩の栞」B6判16ページ付き） 本体価格1500円＋消費税75円＝税込み1575円 取次に出しておらず、今のところ直販のみとなります。 （株）アトリエＯＣＴＡのホームページから…

引っ越しに伴い、（株）アトリエＯＣＴＡのホームページのアドレスを変更しました。http://www.atelierocta.com/メールアドレスが変更になりました。 電話番号も、元に戻りました。 http://www.atelierocta.com/pages/octa.html 今後の連絡は、山梨までお願…

http://animeanime.jp/article/2012/06/04/10389.html事典の漫画編を作るときにお世話になりました。 ありがとうございました。 ご冥福をお祈りします。

アトリックス・ウルフの呪文書 (創元推理文庫)作者: パトリシア・A・マキリップ,原島文世出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/05/11メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る偉大な魔法使いアトリックス･ウルフは自分の属する土…

またしても一箇月も間が空いてしまった…… まずは《六公国シリーズ》第２弾の『道化の使命』その第二巻（三分冊）「仮面の貴族」仮面の貴族１ (道化の使命) (創元推理文庫)作者: ロビン・ホブ,鍛治靖子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/04/11メディア…

2月中旬から、プライヴェート方面で、とにかく忙しい。仕事の本しか読んでいないありさまだが、昨日は、東京創元社の本を二冊読んだ。ミラー衛星衝突 上 (創元ＳＦ文庫)作者: ロイス・マクマスター・ビジョルド,小木曽絢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日…

先日『緘黙』という新潮文庫の書き下ろし小説を読んだ。一応ミステリなのかな。犯人（？）が最後にネタを割るというタイプのもの。ミステリとしてはともかく、精神科医が、その専門知識を活かして書いた小説として、また、精神科医たちのキャラクター描写な…

領土作者: 諏訪哲史出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (3件) を見る幻想短篇集。興味深く読んだ。 メタフィクションとしての趣向も持つ。初めてこの作家の作品を読んだが、どうやら元来メタフィク…

魔法の代償 上 (最後の魔法使者３) (創元推理文庫)作者: マーセデス・ラッキー,細美遙子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/02/18メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る魔法の代償 下 (最後の魔法使者３) (創元推理…

『日本幻想作家事典』追加の索引をアップした｡2年もかかってしまってごめんなさい。 http://www.d2.dion.ne.jp/~octa/pages/jitena.html 次は年表を作る。ほんとうに、口先女になっていたので、それを解消したい。

ほんとうのフローラ 上 (一万一千の部屋を持つ屋敷と魔法の執事)作者: イザボー・Ｓ・ウィルス,杉田七重,佐竹美保出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/01/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るほんとうのフローラ 下 (一万一千の部屋を…

この、日本で一番有名な文学賞を取ると、文芸界での扱いが違ってくるのがよくわかる。文芸雑誌のコーナーを見ていて、そう思う。 7日の東京新聞夕刊には円城塔のエッセーが掲載された（その前には田中慎也のものも掲載されている）。たぶん各紙で同じ事をし…

『幻想文学』でゲームの特集を組んだとしたら……という「お題」をちょうだいしたので、書いてみる。 文学以外のジャンルを特集したのは、映画と音楽で、演劇や舞踊などは特集していない。演劇も舞踊もナマモノで、劇場に足を運ばねばならず、特集を組めるほど…

『日本幻想作家事典』増補版をアップした。刊行時に落としたもの中心なので、データは古い。未校正。いろいろ不正確かもしれないけれども、おまけということでご寛恕。 とにかく、中心部分は、刊行時、その他の増補も半年以上前に最終的に手を入れたものなの…

私が幻想文学というジャンルを意識したのは、1978年、大学入学以後のことである。それ以前に、『指輪物語』や児童文学のメルヘン、ＳＦに触れていたが、ジャンル意識というものはなかった。『指輪物語』は非常に孤立した、きわめて特異な小説だと考えていた…

先日の大波小波に次のような一文があった。 辺見庸や和合亮一の詩集の言葉は、はたして一般読者の心に届いたといえるか。例えば金子みすゞほど被災者に浸透したか。 文脈、論旨を一切無視して、この点についてだけちょっと考えた。 まず、金子みすゞの詩がい…

昨日、夜想のアトリエ・パラボリカに行き、礒崎・東対談を聴いてきた。 もともと、礒崎編集長への出演依頼があって、人前に出るのがお嫌いな礒崎さんは、東とならということで出演を承諾したとのこと。それで、対談ではなく、インタビュアー東によるインタビ…

http://www.yaso-peyotl.com/archives/2012/01/gensou.html夜想のギャラリー・パラボリカで東雅夫・礒崎純一対談。なんてこと、1500円。高すぎ。人が来るのかしら？ 私のことはご招待くださるんですって。実は週末がばだはたしていて、とんでもないことにな…

円城さん、ついに芥川賞取ったんだね、おめでとう。 この勢いでどうぞご活躍ください。 良い評論に恵まれることも祈ります。

秘書綺譚―ブラックウッド幻想怪奇傑作集 (光文社古典新訳文庫)作者: アルジャーノンブラックウッド,Algernon Henry Blackwood,南條竹則出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/01/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (22件) を見る…