死者の短剣 旅路 上 (創元推理文庫)作者: ロイス・マクマスター・ビジョルド,小木曽絢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/12/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見る死者の短剣 旅路 下 (創元推理文庫)作者: ロイス・マ…

「震災以後の文学」ということがさかんにいわれる。「東京新聞」の沼野充義の文芸時評でも、この観点から見るべき作品を探していたが、ただいまの文芸に疎くなっている私が紙面から受ける印象は低調なものであった。そして、年末恒例の「今年を振り返る」対…

３．１１に誕生した被災地の子どもを支援するプロジェクト。 詳細をご覧になって、賛同される方はどうぞよろしくお願いします。 〜〜以下引用〜〜 お世話になっている皆様へ 「写真の町」東川町からこんにちは。大学と連携して始めた「君の椅子」プロジェク…

日高六郎セレクション (岩波現代文庫)作者: 日高六郎,杉山光信出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/17メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る1950年代に書かれた論文を中心としたアンソロジー。ほとんどがまだ生まれていない…

ブリキの王女 上 (サリー・ロックハートの冒険外伝) (創元ブックランド)作者: フィリップ・プルマン,山田順子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/11/29メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログを見るブリキの王女 下 (サリー・ロックハー…

飛竜雷天 （上）: 雷雲の到来 (時の車輪)作者: ロバート・ジョーダン,ブランドン・サンダースン,加藤 俊章,月岡 小穂出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/11/25メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る飛竜雷天 （下）: 光の集結 …

猫まみれ―招き猫亭コレクション作者: 招き猫亭出版社/メーカー: 求龍堂発売日: 2011/11/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 115回この商品を含むブログ (2件) を見る猫好きのご夫婦が集めた猫の絵画・彫刻等700点を収録した画集。 浮世絵と現代日本画家…

東京新聞の「大波小波」から円城塔「これはペンです」間宮緑「塔の中の女」を取り上げて、褒めている。巧緻さや新しさ。読ませる力。しかし「人物の肉体的存在感はゼロ」で、三浦哲郎などを引き合いに出し、「東北の風土、何より血に深く繋がる小説の〈肉体…

東京新聞「大波小波」から稲葉真弓の『半島へ』が取り上げられていた。これでこの欄で取り上げられるのは二度目か。私小説的な〈田舎暮らし物〉のようだが、何か魅力があるのだろうか。例によって当該作は読んでいない。気になったのは批評者の言葉だ。温か…

今日の東京新聞の地方版には東松山の古墳で三角縁神獣鏡が出土したことが報じられ、標記の見出しになった。 鏡→魏王朝から卑弥呼の後継者に贈られたものの一枚→それを下賜された古墳の主はヤマト王権とのつながりがあった という解説を早大の研究員がしてい…

[rakuten:takahara:10199313:detail] 森岡邦泰というフランス思想研究家の著作を読んだ。たいへんに面白かった。 フランス啓蒙思想の数人を取り上げて、ニュートンの——というよりは数学的合理性によって世界を理解するという方法論の影響をいかに受けている…

金〜日にかけて福島の郡山・只見に出かけた。 原発問題さえなければ、こんなことにはなっていない、とつくづく思った。 観光地に､本当に人がいないのだ。 さっさと廃炉を決めていれば、とか、後悔先に立たずな思いばかりになってしまう。 震災からの復興、な…

傑作絵本『めっきらもっきらどおんどん』の作者（文章）。 絵本作家は事典に入れなかったけれど、本当はこの人などは入れるべきだった。 享年六十七。

青木画廊に、昨日ようやく行ってきた。 いつものテンペラと、鉛筆画、ボックス・コラージュ、アキーラというテンペラの代わりになる水彩絵の具（それなのに油彩の上に載せられる）で描いたものなど、点数は結構あった。アキーラによる技法が味わいがあって面…

と山口二郎先生は、今日の東京新聞のコラムに書いている。 「役人相手に頑張っている」と東京の人たちは思っているかも知れないが、「それはまったくの誤りである。橋下知事と、彼が率いる大阪維新の会という地域政党は、数の力を頼んで教育と行政サービスを…

もしわれわれが、詩人に対して格別の資質というか、つまりはヴィジョンの資質を要求する心がまえがないならば、そして芸術家の作品、つまりは、「想像力」の機能を現代世界の本質的な要素として認める心がまえがないのであれば、何であれ芸術をもって、ある…

夢の終焉―ユートピア時代の回顧 (りぶらりあ選書)作者: ミヒャエルヴィンター,Michael Winter,杉浦健之出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2007/08/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る人間の特質は、未来企図にある、…

ドリトル先生の世界作者: 南條竹則出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2011/09/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (6件) を見る版面を制作しています。 キャラクター事典付き。かなり網羅的に拾ってはいるけれど、個人的には…

翼の帰る処(ところ)〈3(上)〉歌われぬ約束 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-5)作者: 妹尾ゆふ子,ことき出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2010/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (21件) を見る翼の帰る処 ３ ―歌われ…

ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか？ (光文社新書)作者: ひこ・田中出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/08/17メディア: 新書購入: 7人 クリック: 460回この商品を含むブログ (33件) を見るアマゾンで予約していたはずなのに、未…

９〜１１日出かけます。連絡できません。

(P[く]2-1)黒揚羽の夏 (ポプラ文庫ピュアフル)作者: 倉数茂出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2011/07/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (11件) を見る ポプラ文庫ピュアフルの大賞を取った作品。著者は日本近代文学の研究者だ…

スワロウテイル人工少女販売処 (ハヤカワ文庫JA)作者: 籘真千歳,竹岡美穂出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/06/30メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 428回この商品を含むブログ (60件) を見る 中二病的なもののオン・パレードな、ライトノベルであっ…

曲はどれもすばらしいのだけれど……。キングスウェルは２００人程度しか入らない小さいホールだそうだ。甲斐市――もとの双葉町にある。聞きに来てくださる方がいればチケットを差し上げたいけれども、この周辺には知人はいないわな〜。

２０１１年７月２０日、友人の翻訳家・和爾桃子さんにお伴して、福島県南部の石川町を訪れた。 現在、福島原発の事故のせいで、「フクシマは危険」とひとくくりにされてしまっているが、県内にも充分に低い空間放射線レベルの地域はある。 その一つが石川町…

享年80。 26日に亡くなって､家族で葬儀は済ませたそうだ。

福島県石川町の菓子匠さかいの傑作。 ほろ苦い皮、甘すぎないこしあんの、ユニークなまんじゅう。 今日の夕方まで、八重洲ブックセンター隣の福島県八重洲観光交流館にて特別販売している。 他所にこういうまんじゅうがあるのかどうか知らない。私は初めて食…

仏文学と比較神話学の篠田知和基先生の、日本と日本人への呪詛に満ちた(笑)本。 日本の基本形は四角形である、と主張し、衣食住すべてに四角を見出し、丸い欧米（というよりフランスを中心とするヨーロッパ）と対比的に語る。 欧米人は、日本人を粗野で下品…

驚き、の一言です。

原発について書くことをずっとやめてきたが、ちょっと書いてみようと思う。 先日、あるマスコミ関係者から、こんなことを言われたからだ。東電は、超優良企業で、文化事業でもなんでも、東電が関わることが多かった。マスコミは東電には逆らえない。 また､原…