2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

情報の誤り

これは、あまりにもしばしば自分が犯す過ちなので(あんなのもこんなのも……ごめんなさいごめんなさい)、他人を非難できないことは重々承知しているが、それでもやっぱり言いたくなる。 相変わらず、ろくでもないことしかしておらず、今は『映画芸術』のレビ…

43年ぶりの再会

これを執筆して、10年近くが過ぎた。その間に、この映画を、添野知生さんが発見・入手なさった。なんとフィルムは、破棄されることなく、存在し続けていたのである。そして、この映画を観ている人の数は多く(100万人との解説があった。視聴率からの計算だろ…

排棄という運命

国書総目録という本がある。近世以前の日本で出版された刊本、あるいは写本などのタイトルが挙げてあり、その原典をどこで閲覧できるかが記されている。国会図書館を始めとする収蔵館へ行けば、それが見られるのだが、片々たる黄表紙などがたくさん残ってい…

遂に観た! シエラ・デ・コブレの幽霊

まずは2001年に書いたHPの記事(今はページを落としている)をここに転載する。

批評眼とか見識とか

批評眼は一朝一夕には出来あがらない。たくさんたくさん鑑賞しないと、良し悪しも価値もわからない。これは詩歌など、短詩型文学や、書のように素人にはサッパリなものを考えるとわかりやすい。経験の少ない素人が自分なりの好悪の判断をする時には、とんち…

文体と好き嫌い

好悪の感覚は微妙だ。にしても、文芸の場合は、それは文体と不可分だろう。先日、売れっ子純文学作家・川上弘美の書評集を読んでいた。取り上げられている書物は、多くは私も評価するもので、選書眼は確かだと思われた。しかしその書評の内容たるや、あなた…

好き好き大好きと言っておく

津原泰水の『瑠璃玉の耳輪』が刊行された。ウェブとは面目を一新したらしい。未読。琉璃玉の耳輪作者: 津原泰水,尾崎翠出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/09/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (18件) を見る 本人か…

浦和

12日の午後に浦和に戻った。それからこちらでの仕事を少しずつ片付けているが、まだ終わっていない。いろいろなことに時間を取られている。今週後半もまた時間がないので、とにかく今日明日中にやれることをやっておきたい。 ということで書きたいこともいろ…

須永朝彦・天使・蝉王子

須永朝彦さ0んがbk1の『天使』購入特典として12枚の小品を執筆されたよし。10日までの購入で、特典がもらえる。詳しくは以下の日記にも。http://www.d2.dion.ne.jp/~octa/sun/sunaga26.htmlまた、bk1はこちらhttp://www.bk1.jp/product/03287672

長坂帰還予定

明日から小旅行に出かける予定。そのまま長坂に帰る。 長坂に5日夜から12日早朝まで。12日の午後にはマンションの点検があるので、浦和に戻る。 というわけで、この間にお急ぎの方は長坂に電話して下さい。 また、本を持って帰れるので、ご依頼のある方もこ…

メモ

火曜日の文芸時評で、沼野充義が朝吹真理子の出現を文学的事件といささか大仰に褒め立てている。官能的文体……という語から、あるいはと思いググってみると、やはり朝吹亮二の娘のようだ。作品そのものは幻想的になっているようなので、要チェック。新潮に書…