2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘルマフロディテの体温

この作品は、話中和として語られている両性具有神の挿話を除けば、ファンタスティックなところはなく、そうした枠中話もただの創作として入れ込まれているだけであるため、ファンタジーとは言えない作品である。いわゆる耽美でもない。 まずは出版社の紹介文…

妹尾ゆふ子『翼の帰る処』(上下)

別世界ファンタジー。 ヒロインが素晴らしい。英明とはこういうことを言うのである、というような少女。皇帝の娘なのにそうではないような思考展開で、主人公も、彼女のその名君にふさわしい資質に驚き、彼女に仕える。 物語は単に別世界であるだけの宮廷陰…

三崎亜記『失われた町』

この作品については、町が意志を持つというのがわからない、という、設定に対する違和感を表明する書評を読んだきり、どうでもいい作品と放っておいた。 で、今さらながら読んだ。そこそこおもしろいエンターテインメントSFだった。「町」という言葉で表現…

山下武先生逝去

13日に亡くなったそうです。存じ上げませんでした。 11時から告別式だそうです。 本立寺にて 東京都 品川区 東五反田 3丁目 6−17. TEL03-3441-4659. ご焼香だけして参ります。

昭和文学会会員以外の方でも、無料・申込不要にて参加できます。

とのこと。詳細は以下。http://wwwsoc.nii.ac.jp/sbun/meeting/index.html

「文学館の〈いま〉を考える」

昭和文学会が跡見にて開催される。 国際児童文学館の館長による現状報告などがあるので、行く予定。 * 日時 2009年6月20日(土)午後1時30分より * 会場 跡見学園女子大学文京キャンパス 2号館5階M2505教室

メディア総合芸術センター

昨日の夕刊に、里中満智子らが必要性を訴えるという記事。どう考えてもハコモノ予算という感じしかしないのだが、どうだろうか。国立では近代美術館がアニメーションのフィルム、機材の収集を行っている。そこに働く学芸員(アニメの専門家がいるはず)はど…