2007-01-01から1年間の記事一覧

電撃か二次元ドリームか

名寄せをしていて、あまりの虚しさに投げ出したくなる。ただのエロ小説にファンタジーの小道具を使わないでくれよ、お願いだから。と言ってもなお空しい。もうやんなっちゃったなー。電撃は数が多すぎる。情報はないし。角川の事務方に行けば、スニーカー、…

用語の変転その他

先日の文芸時評では、桜坂洋・東浩紀の「キャラクターズ」が取り上げられていた。当該小説を読んでいないが、いずれ遊びで作られたものだろう。東に小説(みたいにマイナーな表現形式)と真剣に切り結ぶ気があるとは思えない。それに関連して、キャラが立つ…

ロバート・ジョーダン死す

9月16日。先日、Wizards of the Coast に追悼文が載っていたのを、長男が見つけたので知った。ついに恐れていたことが起きた、という感じである。辛い難病から逃れられたことをせめてもの幸いとしたい。 結局、時の車輪の最終巻が出ていない。これを完結させ…

山歩き

三連休。夫と次男が新しい靴を買ったので、足慣らしに瑞牆山へ。雨もよいで、景色が見えず。 写真はトリカブト。もしかするとミヤマトリカブトかもしれないが、手元に図鑑が無くてわからない。いずれにせよ、猛毒で有名なトリカブト類。富士見平の水場のそば…

全部夢だったら

保坂和志「〈私〉という演算」という作品集(本人も出版社も小説として本を出しているが、ただの雑文集にしか見えない。本のデータでさも前衛っぽく書いていたので幻想関連ではないかと思ってチェックしてとんだ無駄足だった)に、エヴァの話が出てきて、普…

アニメ・ゲーム関連株上昇

一方ではマンガ通だとのふれこみの麻生で決まりじゃないのかという憶測の元、こんな現象も起きる。エヴァのエンドロールには杉並区産業振興課アニメ係というのが出てきて、そういう時代かと思ったが、何ができるってんですかね。業界のことには詳しくないけ…

小泉待望論

意味不明にも敵前逃亡した安倍の次には、この格差社会を推し進めた人、米国追随の元凶に舞い戻ってほしいという人が多数いる。気が知れん。後継社長として指名した人が失敗したら、その指名した人が責任取って、会長から社長に返り咲くのか? みんな本当にア…

シッコ

マイケル・ムーアなので、話半分として見たが、それでも衝撃的。日本の保険制度は英仏加と比べても全然遅れてるんじゃないか! それをさらにひどくしようというのだから……。最も社会主義的な国だとか言ってた日本はどうなったのだ……ってそれはこの格差社会で…

エヴァ序

使徒とか機械とかきれいになっていた。エヴァなのでいらいらするのは仕方ないと思ったが、この後の展開がわかっているだけに、いらいらするのもそうなのだが、シンジが哀れでならなかった。しかしあんなベタな台詞をしゃべってましたっけ。 映画館には若い男…

ミリキタニの猫

ツールレークに収容され、市民権を剥奪された日系人が、80歳を超えてホームレスのストリート・アーティストとして生きている。収容所の絵や猫の絵などを描き、アメリカ政府はクズだとののしる。9・11テロが起き、大気中に崩壊の塵が舞う。その中で暮らしてい…

陸に上がった軍艦

新藤兼人の戦争体験を映像化したものと、新藤の語りを組み合わせたドキュメンタリー。 海軍に入った新藤は、宝塚の海軍の予科練の宿舎で雑益をしていたのだが、宝塚にあっても軍艦での行動様式を守るということで、このタイトルなのである。 軍人精神注入棒…

映画

月曜日はユーロスペース&シネマヴェーラへ。 渡電くんが是非見るように、というので、「結婚の夜」(円地文子「黒髪綺談」の映画化)を見る。小泉博が例の如く軽薄なプレイボーイを演じている。この人、もてる役が多いけど……昔の男ぶりの基準はようわからん…

譬う

あるラノベを読みながら、仮令 を初めとして通常は漢字で表現されない言葉を漢字で書き、一方で、例える、などと書くセンスに、何とも言えないものを感じた。 もはや若い人(たぶん40歳以下の)には通じない話である。鳥肌もこだわりも、意味が変化してしま…

プラチェット

プラチェット企画で二つの質問があり、どちらにもうまく答えられずに気になってならないので、書いておく。 一つは、グラニー・ウェザーワックスを含む三人の魔女集団における年齢差の意味について。母親的なものがあるのではないか、という英米の人(?)の…

テッド・チャンに萠え!

ワールド・コン最終日に行ってきた。 プラチェットは結局来日せず、メッセージをもらっただけだった。 自分の発表については、特に何も言わない……ごめんなさい。もっと準備の時間も話す時間もあれば……という感じ。 デイヴィッド・プリンの講演、本屋パネル、…

ワールドコン

SFセミナーの企画で、テリー・プラチェットのディスクワールド紹介をするというものに招かれた。えらいぎりぎりだが、メールが届いていなかったもよう。 何をするのかよくわからないのだが、SFセミナーなんで、プラチェットのすごいところまじめに説明す…

誕生日祝い

長男のために。誕生日当日は熱中症でダウンしていたため、延び延びになって今日ということに。 相変わらず見た目は悪いが、まあまあのでき。柳正司先生のレシピで、濃縮ブラッドオレンジを使うものだったが、ただのオレンジの生を代用し、あっさりめで。しか…

ベクシル

次男と見に行った。内容もアニメもほとんど全篇どうでも良かったが、ごく一部に美しい、迫力のあるシーンがあった。ジャグはまったくだめ。主人公が(というより、アメリカの特殊部隊全体が)まるっきり日本人的で、ヘンだった。次男は、あんなに感情的でエ…

一億総懺悔

保阪正康『敗戦前後の日本人』を読んで、またも鬱勃たる怒りを感じる。 この中で、東久邇が述べた、一億層懺悔の話が出てくる。私は、戦争責任問題の関わる言葉だと思っていたが、ここでは敗戦責任問題として語られている。つまり……負けたのは、国民全員がそ…

調査と読書

名鑑のために作家調査を続けている。かつての名鑑に掲載されていた人の、知らなかった作品などをチェックし、読む、ということをしているが……あまりにもひどい小説が多く、ゴミの山という感じである。ラノベもピンキリで一概には言えないが、一般誌(新潮と…

夏休み

うちの一階には鬼がいる! (sogen bookland)作者: ダイアナ・ウィンジョーンズ,佐竹美保,Diana Wynne Jones,原島文世出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/07メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る[rakuten:book:12099653:det…

トランスフォーマー

マイケル・ベイの映画はどうしてこんなにもくだらないのだろうか。これがアメリカの大衆(男? 青年?)の頭の中身の平均的なところ、ということで受けるのか? などと思ってしまう。 物語の骨子も脚本もマイナス300点くらい。とにかく不必要に下品なうえに…

墓の改葬

新しく建てるよりも百万多くかかるという。 自分の墓は要らない。自然葬でかまわない。子供がやってくれるというし。 同時に、親の墓も無しにしたい。 改葬以外に方法はないのだろうか。家に骨壺を引き取る、と言って墓を返却すれば良いのだろうか。

橋の崩落

悲惨な事故になっている。 首都高で、渋滞に巻き込まれると、ゆらゆら揺れる道路の上に停まっている状態になり、いつもとても不安だが、ゆらゆら揺れなくても橋は落ちるのだろう。もちろん日本の首都では、地震が来たら、もう一発でおしまいだろうな、と思う…

まだ文庫

ミステリーをいろいろと読む。 サイコキラーか、何か長年の鬱屈を溜めて妄想の世界に生きている人間が犯人で、サスペンスか、さもなければ心理小説になっているものが多い。 『病める狐』は魅力的な工兵大尉がヒロイン。杉山隆男『兵士に聞け』を読みながら…

肥満は伝染する

東京新聞の昨日の夕刊に載っていて、びっくり。 親友同士だと六割近くが肥満同士になるという。 もちろん偏った調査という可能性もある。http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2007072602036009.html 痩せるためには友も選ばねばならない? いや…

図書館

仕事の都合で都立図書館に行ったので、りく坊に頼まれていたコピーをついでに取ってきた。メール便で送るからねー。 そのあとでリンチの新作を見に行こうとしたが、満席で入れなかったので断念し、アズールとアスマールのみ見てきた。アニメとしてはほとんど…

モーツァルト・デイーエス・イーレ

「ピアノの森」と「魔笛」怒り爆裂。見に行かなければ良かった。 前者は森の中にピアノがある、というポスターだけを見て、ファンタジーだと思い、見に行った私がバカだった。くっだらねー内容。どうやら原作はマンガらしい。主人公の声優がヘタで聴けない。…

誤植

引き続き文庫を読破中。 『聖なる遺骨』読了後、取り上げるのを止めた。聖なる遺骨 (ハヤカワ文庫NV)作者: マイクルバーンズ,Michael Byrnes,七搦理美子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/06/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る[rakute…

ルネッサンス

モーション・キャプチャーを基本にした3Dアニメ。ほとんど白黒で表現されている。ハイコントラストが多用されるので、目が疲れる。予告編の映像がおもしろかったので、期待して見に行ったが、あまりにもくだらない内容で、ビジュアル的にもどうということは…