まだ文庫

 ミステリーをいろいろと読む。
 サイコキラーか、何か長年の鬱屈を溜めて妄想の世界に生きている人間が犯人で、サスペンスか、さもなければ心理小説になっているものが多い。
 『病める狐』は魅力的な工兵大尉がヒロイン。杉山隆男『兵士に聞け』を読みながら、イラクサマワに派遣された女性自衛隊員が魅力的なヒロインで登場……などというミステリが日本で推理作家協会賞を取れるか、と考えた。

取り上げた本・どちらもゴールド・ダガー

大鴉の啼く冬 (創元推理文庫)

大鴉の啼く冬 (創元推理文庫)

病める狐〈上〉 (創元推理文庫)

病める狐〈上〉 (創元推理文庫)

ボツにした本

警視の週末 (講談社文庫)

警視の週末 (講談社文庫)

[rakuten:book:12090678:detail]
 過去と現在が意味もなくファンタスティックにクロスする(互いに夢を見合う)のはバカらしい。立場が同じで、過去が現在を繰り返しているわけでもないし。

ミッドナイト・キャブ (ヴィレッジブックス)

ミッドナイト・キャブ (ヴィレッジブックス)

[rakuten:book:12095218:detail]
 たいへんに定型的で皮相な物語だが、ひまつぶしに最適。

死体にもカバーを (創元推理文庫)

死体にもカバーを (創元推理文庫)

[rakuten:book:12096390:detail]
 コージー・ミステリーなので、こんなものか。個人的には、ペーパーバックの返品があると、著者が印税を返すように求められるという記述などがおもしろかった。売部数によるってことだけど(今は日本の出版社もこの傾向にあるとか)。