2月中旬から、プライヴェート方面で、とにかく忙しい。仕事の本しか読んでいないありさまだが、昨日は、東京創元社の本を二冊読んだ。

ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫)

ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫)

ミラー衛星衝突 下 (創元SF文庫)

ミラー衛星衝突 下 (創元SF文庫)

まずはヴォルコシガン・シリーズ最新刊。「皇帝の目」である聴聞卿となったマイルズは、ミラー衛星の事故調査のため、同僚の工学博士ヴォルシスと共にコマールに降り立った。ヴォルシスの姪であるエカテリン・ヴォルソワソン夫人の歓待を受けるが、マイルズはこの人妻にあっという間に魅了されてしまう。同時に、夫のエティエンヌ・ヴォルソワンソンには死亡フラグが立たざるを得ない……。
エカテリンは、造園の芸術的センスを持ち、我慢強く聡明な女性。かなり魅力的。マイルズは彼女を知れば知るほど惹かれていく。
破壊工作モチーフにラヴロマンスという組み合わせで、相変わらず魅力的な物語になっている。
次の巻でも、ロマンスの続きをやるようだ。エカテリンの再登場が楽しみだが、翻訳はいつになるのだろうか?

もう一冊は《魔使い》シリーズ。

魔使いの悪夢 (創元ブックランド)

魔使いの悪夢 (創元ブックランド)

戦禍のために屋敷を焼かれ、グレゴリーは蔵書を失ってしまう。トムは、気落ちする師匠を、現実的なアリスと共に励まし、一行は北へ向かう。そしてモナ島へ避難した彼等を待ち受けていたのは、恐るべき魔女審問だった。しかもアリスの母親リジー・ボーンが穴から抜け出していた。グレゴリーはリジー玉座に座る悪夢を見るのだが……。
相変わらず危機の連続で、疲労の溜まるシリーズである。