ヤマト王権とつながりが……

今日の東京新聞の地方版には東松山の古墳で三角縁神獣鏡が出土したことが報じられ、標記の見出しになった。
鏡→魏王朝から卑弥呼の後継者に贈られたものの一枚→それを下賜された古墳の主はヤマト王権とのつながりがあった
という解説を早大の研究員がしている。そして同記事は、「鏡は国産品という説もある」と一言付け加え、この研究員の発言全体が否定される可能性を示唆している。
つい先日森浩一というもと同大の考古歴史学者の本を読んだばかりだった。鏡の年号の話題が書かれていて、現実的で非常に説得力があったので、鏡国産説に信頼感を持った。
そもそも卑弥呼がどうしてヤマト王権と結びつくのか、というか、このヤマトって何なのか(邪馬台国のことか?)という点からしてよくわからない。
邪馬台国畿内にあったというのは確定した説では全然ないだろう。でも、畿内に成立した王権が、日本で連綿と続いてきた血統であることは確かなのだから、「ヤマト王権とつながりが……」というのは、地方に住む人にとっては、何かやはり重要なことではあるわけだ。
で、その、不確定な推測にも基づく記事を読みながら、選挙時に頻出する「中央とつながりのある先生」というような言い方を思い浮かべずにいられなかった。あ〜あ、くだらない。