福島支援?

金〜日にかけて福島の郡山・只見に出かけた。
原発問題さえなければ、こんなことにはなっていない、とつくづく思った。
観光地に、本当に人がいないのだ。
さっさと廃炉を決めていれば、とか、後悔先に立たずな思いばかりになってしまう。
震災からの復興、なのではない。原発放射能汚染をどう解決するか、という問題なのである。
金曜日の午後、友人にあぶくま洞に連れて行ってもらったのだが、誰もいない。比喩ではなく、入り口からずーっと、中央の大広間まで、誰一人いないのだ。そこでただ一人、青年が大層なカメラで写真を撮っていた。写真を撮るために来たとしか思えない感じだった。そこから帰路、あと一人、すれ違った。
あぶくま洞は広々として、高さのある鍾乳洞である。こんなに高いのは珍しいのじゃないかと思って見ていると、やはり公開洞では、最も高い洞であるらしい。
でも、こんなに人がいなくてはやっていけないのでは……。悲しいよ。
春〜夏、震災ボランティアの盛んな頃、福島に来てくださることだけで支援になる……という言葉を何度も聞いた。秋になって、再び福島を訪れ、ひとけのなさを目の当たりにして、本当に、行くだけでも支援になるのだ、と実感として思った。
洞窟好きの皆さん、秋冬は福島の洞窟ツアーにどうぞ!