2009-07-07から1日間の記事一覧

中村弦『天使の歩廊』

ファンタジーノベル大賞受賞作。 1881年生まれの異能の建築家の人生と、彼が手がけた建築をめぐる物語とが絡み合うように語られていく連作短編集。最後の「忘れ川」で、施主(の妻)と建築家の人生が絡み合う形になっている構成はなかなかのもの。癒やしなど…

中村弦『天使の歩廊』

去年のファンタジーノベル大賞受賞作。 明治の初期に生まれた異能の建築家が、この世ならぬ建築を建てる、という設定の連作短編集。 この世ならぬ建築を享受できるのが、大金持ちと、死者(図面のみ)だけというところがなんとも言えないが、ファンタジーの…