あすなひろし展

6/23日に書いた原画展へ行ってきた。
広いスペースで、時期別に原画を展示、代表作の一部「緑の花」「青い空を白い雲がかけてった」の一話分などが全ページ見られるようになっている。さらに遺品を展示し、BSマンガ夜話のあすなの回を流している。うちでは衛星放送が観られないので、この番組を観たことがなかった。宮谷一彦にかけ網を伝授したという逸話が語られていて興味深かった。
原画展の一番の見所は、この偏執狂的なかけ網であり、展示にもそれにフィーチャーした部分があった。スクリーントーンをほぼ使わず、ペンによる描線で濃淡を出す、ベタにホワイトを載せるのではなく白いところを描き残す、というあすなひろしの手法が、まず何よりも目を引くのである。超絶的な職人芸というか、「日本の名匠100選」とかに入れたいような感じ。ほかに、縮小前の画面ならではの、画面構成の迫力も見どころ。
まだ数日あるので、選挙のあとなどにどうぞお出かけください。本とグッズも販売している。