首相の一日

どこの新聞でもやっているのではないかと思うが、標記のベタ記事がある。
31日までは、「首相の一日」だった。今日から「鳩山代表の一日」が併記されていて、「首相」よりもスペースが大きい。移行期間ということだろうか。
このベタ記事は分刻みで主要な行動が書かれているもので、一国の総理大臣は基本的にプライヴェートな時間をもてないのだということがわかる。行く料亭はもちろんのこと、通っている床屋の名前まで明らかである。〈私人〉として〈靖国〉に行くなどということはあり得ないのだとわかる。
権力の座に坐るということは、滅私奉公するということなのではないかとちらっと考えたりする。尽くす相手が国民とは限らないというか、国民であることはあんまりなくて、国家という実体のはっきりしないものであったり、権力そのものであったりする。「権力は腐敗する」という名言は、「権力を持つと人の矩を超えて狂う」ということとつながるのではないか。

自分がエライと思うようになったらオシマイだ、と思う。自省の念を持たない人間は、度し難い。そんなものとは金輪際付き合いたくない。