漫画を散逸させないために

本日の東京新聞の夕刊「大波小波」のタイトル。評者はヨネヤン。
米澤さんのシンパか? よくわからないが、一読して怒りを覚えた。
内容は、こんな感じ。

手塚や水木の単行本が古書で高値取引され、大学でも漫画関連の学科が増えているが、漫画は市民権を得たと言えるのか。「戦後に刊行された漫画本を収蔵する図書館が、まだ日本には存在していないのだ。」国会図書館の漫画の蔵書は少なくて穴だらけ。早稲田の漫画図書館はパンク寸前で資料を入れる場所に困っている。関連業界の企業が基金を募りアーカイブを建てることが急務である。このままでは明治初期の浮世絵の二の舞だ。

このタイトルを見た時には、国際児童文学館の話が当然出るものと思った。
なにの一言もない。

児童文学館は子供のため……なのでモロなエロ漫画はないが、少年少女向けは充実している。
紹介など、下記参照。実は私も中を見せてもらい、リポートを書こうと言っていたのだが、それっきりになっている(ごめんなさい)。現状でも貴重書の保存と活用のために予算が足りないという感じであった。

http://kansai-concierge.nikkei.co.jp/kansai-culture/index.asp?wrt_cd=6787&bk_p_no=0
http://kansai-concierge.nikkei.co.jp/kansai-culture/index.asp?wrt_cd=6812&bk_p_no=0
http://kansai-concierge.nikkei.co.jp/kansai-culture/index.asp?wrt_cd=6855&bk_p_no=0

現代マンガ図書館についても、増える蔵書の保管場所以前に、経営難が問題であると聞いている。

今、文学館の直面している危機はこれ。ひこ・田中さんのHPなのだが、直接ここにいけるようにさせてもらう。
http://www.hico.jp/bungakukan/20090121.htm

ちょっとみにくいけど、ここも参照のこと。
http://homepage3.nifty.com/jibun-ouen/

業界団体などの支援を……というのは同感だけど、今はみんなそれどころではない。
また、何かを動かすためにはそれに挺身するカリスマのある人が必要。誰がそうなのか。
とにかくもうちょっと調べてから書いてもらいたい。全体を眺めた上で実行可能な話をしてもらいたいものである。