棄ててきた女

 仕事の合間にちまちまと読んで、ようやく読了。
 ジョン・メトカーフの狂ったオカルト話「煙をあげる脚」が横山茂雄氏の翻訳で収録されている。
 そのほか印象に残ったのは、ロバート・エイクマン「何と冷たい小さな君の手よ」。当時まだ高価だった電話を媒介にした怪談で、例えば東野司がまだPCやWWWの初期に怪談やミステリを書いていたようなことと同じことを、エイクマンのように特別視される作家がやっているという点を面白く思った。とはいえさすがに、尋常の展開ではない。