ブラザーズ・クエイ レトロスペクティブ

今日はイメージフォーラムで一日過ごした感じ。
http://ameblo.jp/quay-piano/entry-10134456995.html
ブラザーズ・クエイはなんだかよくわかりません。あまり深く意味を捉えないように観ています。
「人工の夜景」(79)本当にパンタグラフが好きなんだ……。小さい窓から世界を観ている人間、あるいは隔離された人間の、破滅的な話。わりとわかりやすい。
「アナモルフォーシス」(91)斜めから見るとちゃんとした絵に見えるというだまし絵(ホルバイン・大使たちが有名)の技法の紹介
「ファントム・ミュージアム」(03)医学コレクションの案内
「イン・アブセンティア」(2000)療養所にいた女性の実話だそうで、非常に説明しにくい(というかできない)内容。
「デュエット」(99)バレエの演出
サンドマン」(2000)瀕死のホフマンのそばで不倫劇が……。それに機械人形などをプラスしたバレエ。
「ソングス・フォー・デッドチルドレン」(03)胎児の模型とか……堕胎がテーマなのか?後半熟睡してしまって(^◇^;)わからない。
ストラヴィンスキー・パリでの日々」(83)ストラヴィンスキーの自動ピアノを中心にコクトーマヤコフスキーとの交流を戯画化。マヤコフスキーがアホに見える。
「レオシュ・ヤナーチェク」(83)ヤナーチェクの作品と生涯の紹介。これはヤナーチェク作品を知っているとより面白い。キツネとマクロプロスの造型が秀抜。
ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋」(84)シュヴァンクマイエルに弟子のクエイは頭の中身をかきだされる。それでいつも頭が半分なのか!
ギルガメシュ/小さなほうき」(85)これは「人工の夜景」とちょっと響きあうものがある。立体派のピエロが主役。どこがギルガメシュなのか理解不能
「失われた解剖模型のリハーサル」(87)クロコダイルの続きのようである。これも非常にすばらしい。変な生き物がイボの毛を引き抜くと世界が変化する。
「櫛」(90)夢のアニメ化。これはひたすら素晴らしい。
「スティルナハト3」(92)短くてなんだかよくわからなかった。
「ストリート・オブ・クロコダイル」(86)シュルツ「肉桂色の店」が原作と言うのだけど、何度見てもよくわからない。外の町並みなんかはそうだな、と思うけど。実はもっとほかの作品も入っている?

「ベンヤメンタ学院」(95)は13-17日。ヴァルザー「ヤーコプ・フォン・グンテン」(集英社世界の文学)が原作。映画のかなり後に原作を読み、「ベンヤメンタ学院だ」と思った記憶があるので、これは原作と言ってもいいと思う。

 上映の合間が長いので、本がかなり読める。でも思ったほどではなかったな。