俳句を追加

 俳句などは勉強していないので、わけがわからない。幻想と言ってしまって良いのか、とも思う。まあしかし、一応俳句の近場にいる人の意見を聞いたのだし、間違いはないだろう。
 追補は十人あまりなのだが、私の居住地に関わりのある人が三人もいた。図書館で調べると、夏石番矢は「浦和市在住の人」などという注記が目録に付いていて、サイン入りの本が借りられる(!)。阿部完市は当地で医院を経営していたようだ。摂津幸彦はなんと俳句文庫の表4に堂々と大宮の住所が掲載されている(この時はまだ故人になっていない)。高柳重信も戸田に住んでいたし、もしかしてここらは結構前衛俳句の地だったりして(笑) 阿部完市の句集の年表に、浦和で高柳と語らった、などという記述もあり、なかなか興味深い。もっとも今はみんな東京に出てしまうだけのことなんだろうけど。
 地域と言えば、兵庫県出身者が四人いて、そっちの方が問題じゃないかと思う。イーフー・トゥアンの『トポフィリア』を読んだばかりだからというわけではないけれど、風土が幻想や前衛と関わることもあるだろう。あまり関係ないとは思うが。
 俳句にやたら手間取ったのは、結局、全句集に近いものまで読んだりしたためで、一気に数を読むほど、読み落としが多くなる。ぼんやり読んでも良い物はよいというわけにはいかないのである。詩歌はその点はみな同じだ。とにかく……俳句の読み方を知らないので、詩を読むように読み、良いと思うものを拾った。あとで専門に近い人に見てもらう。
 俳句って批評的な文学で、良い俳人は、自分で良い句というのがかなりの程度わかるのではないかと思った。そんなことないのかなあ? 詩・短歌や小説との大きな違いはそこじゃないかと思ったのだけれど。だって、そうでないと駄句を量産してしまう。
 ともあれ疲れた。次は詩だ。それから群書類従だぜ……。