非現実の王国で

 シネマライズで今日までの公開。前売り券が無駄になると思い、慌てて昨日行ってきた。午前中は上野の国際子ども図書館で調べ物。午後一時半からのを観た。空いていた。
 ダーガーの自伝をもとにしたLife HistoryとRealm of the Unreal の内容とを重ね合わせつつ、一篇を構成。異様な残酷描写が、自身の体験に基づくものであったということを示唆する。あのVivian Girls などが切り紙のアニメーションで動かされているという場面が半分ほど占めるか。関係者がほとんどいないので、インタビューされているのは数人だが、ダーガーの雰囲気だけは伝わったかと思う。
 上映後、後ろの席の女性たちが「ひどい」と言っていたが、何がひどいんだろう。ちょっと聞いてみたかったかな。

 ところでダーガーの作品は今は誰が管理していて、出版や展覧会などは、どうしているのだろう。部屋の解体作業をもっときちんと撮ってはいなかったのか、今は出版などはどうなっているのか、とか、そちらの方に興味があった。