カフカの田舎医者
原作とまったく雰囲気が異なるが、それでもすごかった。
せりふを茂山狂言の人間国宝その他が演じており、カフカとは思えなかったが、こちらもすばらしく、20分のアニメだが、これだけでも見に行って損のない一作だった。
朝と晩だけの上映で、当然朝(9時45分〜)行ったが、少なかった。案の定というか。しかしこれでも山村浩二は有名人なので、銀座の一般上映館で、個人オンリーの上映ができるのである。
頭山、年を取った鰐の話、子どもの形而上学、校長先生とクジラ(グリーンピース)併映。
スロベニアでアニマテカという催しをやっていて、山村は招待されている模様。日本のアニメの展覧会は、見に行く気がしないのだが(珍しいものを上映しない)、これはなんだかすごそうだ。
山村は芸大のアニメ専攻の講師になったようで、それはそれでめでたいが、日本でアニメーションの研究はもっと進んでもいいはずなのに、どうしていつまでもこんな状態なのか?!
漫画研究にも言えることだが、世界のどこもかなわないメディア芸術を持っているのに、それを全然大事にしないっていうのは、どうかしているんじゃないのか。なんでみんな金儲けにしか興味がないんだろう。