大徳川展

 本日は一日お外で息抜き。篠田さんにお付き合いしてもらいました。
 でも標記の展覧会だが、10時に行ったら、人の群れ。どひゃー。どうやら九時半会場だったらしく、既に混み混みでよく見えない。ヘッドホン解説をつけている人たちが多くて、そういう人の歩みが遅いので、列がすすまない。おもしろそうなところとか、重文や国宝の文書だけを見て、それでも一時間半びっちり回った。
 徳川光圀のオランダ渡りの日常着(パジャマのように見える)などを見ながら、光圀の開明ぶりなどに感心する。
 すると、今日の夕刊に光圀語録が載っていた(童門冬二の「人生を支える歴史の言葉」という非常によい連載)。「年貢を取り立てる時には、女性にやさしく接するような心がまえで。なぜなら共に喜びが得られるから。」年貢を取り立てられる側は「共に喜び」なんか感じてはいないと思うけど、「女性に云々」はなかなか大したもの。デートDVなんかする男がいる現代でも、よく味わってもらいたい言葉だ。
 千代姫婚礼道具の豪華さにも絶句。着物がすごかった……。
 ちょっと楽しみにしていた源氏絵巻はあまりにも少量で、がっくり。「大徳川展」というからには、もうちょっとけちらずに公開したらどうか? 
 11時半に会場を出たら、博物館前に長蛇の列ができており、びっくり。後で聞いたら40分待ちとか。会期もだいぶ終わりに近づいたのに、平日の午前中なのに、こんなに混んでいるのはすごいことだ。
 その後、付属の庭園に。ここは茶室を集めた変な庭園だが、普段は入れず、今は秋の特別公開なのだ。しかしまったくと言っていいほど紅葉していない。銀杏の実だけは落ちていた。
 茶室は別棟とくっついたような大きめのもので、外側が見られるだけ。九条家の寄贈したという建物がちょっとだけ中も見られて良かった。