自衛隊による市民監視

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007060702022289.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007060702022316.html
http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200706060369.html?ref=rss

 共産党が入手した内部文書で、陸上自衛隊が、高校生から新聞記者、黄色いハンカチ運動に反対した山田洋次監督まで「反自衛隊活動」としてチェックしていたことを明らかにした。
 
 東京新聞の解説(ネットには乗ってないようだ)は、さすがに力が入っている。NHKの朝のニュースでは取り上げてもいない。
 朝日の記事を見ればわかるが、任務範囲の逸脱である。というより、特高さえイメージさせる横暴さであり、権力団体がこんなことをやっていることそのものが違憲だ。
 久間防衛相はイラク派遣は終わったのだから、今調べていることでもなく、既に破棄されている文書で調べようもない、と述べたという。陸自の派遣は確かに終わったが、空自は後方支援継続中ではないか。陸自と空自は違う組織ということか?
 さらに言えば、こういう文書が流出するということを取り締まるのがこの保全部隊の使命なのでは? お門違いのことをやって内部告発(であろう)されるとはなんたるざまか。
 一体、この国の軍隊を誰がコントロールしているのだ!

 これまでの歴史で、軍隊が誰を最も殺したか、というと、自国の国民であるという統計結果が出ているそうだ。もちろん侵略に専心する国家(かつての英独仏、旧日本とか今の米国とか)は違うだろうが。元来、軍隊というのはそういうものであるということを、もう少し右派の国民は考えた方がよい。愛国心などに踊らされてバカを見るのは、結局権力を持たない、平民なのだ。え? だから軍隊に入るって? うーん……。