なまくら刀

 昨日の朝、新聞を見て驚いていると、NHKの朝のニュースでまでやって、さらに驚いた。
 アニメーション映画史上では最初期のフィルムが発見され、復元が完成してまもなく公開されるというニュース。アニメ・マニアでもなければ関心がなさそうな話題が、そうか、NHKでやるほどのニュースになるんだ、と驚いた次第。
 ネット内には情報はいろいろと落ちており、興味があればいくらでも詳細を知ることが出来ると思うので、委細割愛。

 作者の幸内純一という人のものは、後藤新平の政治演説にアニメをつけたものしか見たことがない(と思う)が、おそろしく退屈で、だいたいこのころのアニメというのは、芸術的に感動するようなレベルのものではない。昔なのによくやっている、という意味で感動するだけのものなのだ。なまくら刀も、評価は高かった作品だが、大したことはないだろう。それでもやっぱり見に行くのだろうな……。フィルムセンターは時間が合わないとまったく見られないので、それが今から心配である。うーん……また、アニメ特集などをやらないだろうか。

 明日から非現実の王国も始まるので見に行きたいが、いつ時間が取れるかなあ。
 映画評を見ていたら、「受験のシンデレラ」とかいうものの紹介が載っていて、あまりにもくだらない内容に驚いた。東大受験のカリスマ講師が余命幾ばくもなく、自分の生きた証に、貧しくて高校中退だが数学的センス抜群の子に東大合格させるとか……。数学的センスが本当に抜群で数学者になれそうなほどなら、大検だけとって、千葉大の数学科にでも入って、アメリカの大学院に行った方が得策なのでは? そもそもこの講師はオールラウンドに指導するのだろうか……。まあ、現実的な話は措いておくとして、そんなに東大東大って騒ぐの、恥ずかしくないのか。テレビならまだしも、映画で作るか、そんなもの。そもそも生きた証に受験させるって意味不明だし。生きた証……ああ吐き気がしそうな言葉だ。詳しくはわからないのでただ外野で呆れるばかりだ。