Genius Party

 スタジオ4℃製作のオムニバス・アニメーション。池袋にて。
 全七作で、アニメの手法もテーマも実にいろいろで、ヴァラエティに富むというか、4℃の実力を見せつけたというか。この10年ほどの間にすっかりメジャーになった……のか? とにかく、森本晃司の作品をシモキタなんかに見に行っていたころのことを考えると、隔世の感がある。今じゃDVDで全部買える。4℃製作の長編アニメはほとんど劇場で見ている……とか言っても、全然大したことではなかったな。

 オープ二ングが、テーマ、表現、音楽、すべてにおいて素晴らしいの一語。
 第二話「上海大竜」は、冒頭から、こねこのらくがきか?と。ベタにそれではないか、ある種、近い展開に。ジャパニメ正統派的アニメ。
 第三話「デスティック4」はモデル・アニメを意識したCG作品。この世界観も大好き。
 第四話「ドアチャイム」はごくオーソドックスなセルアニメ福山庸治が監督。響鬼に出ていた子が声をやっていて、なかなか良かった。
 第五話「リミット・サイクル」サイケデリックな画像で非常に好ましいというか、私は好きだが、評価は分かれるだろう。ただしパスカルの引用によるというせりふが、こういう系のものにずっと接してきた私には退屈だった。
 第六話「夢見るキカイ」画面のセンスの良さが光る。これは監督が良いからだろう。
 第七話「Baby Blue」あれ?「秒速五センチメートル」?みたいな(笑)。柳楽優哉&菊池凛子の演技がとても良かった。

 アニメは良かったのだが、その後の仕事がボツで、かなりへこむ。非常に悲しい。なんでこううまくいかんのだろう。